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ワーケーションでチームの力を強化!チームビルディング研修の魅力とは

チームビルディングとは、メンバー各自のスキルや特性を最大限に引き出し、高いパフォーマンスを上げる「強いチーム」を作ること。

ワーケーションの中にチームビルディングを組み込むことで、滞在中に社員同士のコミュニケーションを活性化しながら、より相乗効果を発揮し、成果が出せるチームへと成長させることが期待できます。

今回は、上田市内に拠点を置く「一般社団法人 あそび心研究所(ASOKEN)」が主催する、ワーケーション×チームビルディングのプログラムに密着。

アクティビティやディスカッションを中心に展開されるプログラムを通して、どのようにチーム力が強化されていくのか、参加した個人はどのような気づきや学びがあるのかをレポートしますので、ぜひ参考にしてください。

 

チームビルディングとは?

チームビルディングとは、チームメンバー一人ひとりのスキルや経験を最大限に発揮し生産性の高い組織を作り上げる取り組みです。

一人ひとりの個性や強みを尊重し、伸ばすことは、価値観の多様化する現代において、組織のパフォーマンス向上を図るために不可欠。研修やワークショップの受講をはじめ、社員旅行やレクリエーション、日常のコミュニケーションもチームビルディングの取り組みと言えます。

その中でも、ワーケーション×チームビルディングの導入は、日常とは一線を画した社外の豊かな環境のもと共通体験をすることで、チームメンバーの普段とは違う表情や考えを持つ一面に気が付き、あらたな発想をすることに効果が期待でき、新たな組織活性のアプローチとして、導入する企業が増えつつあります。

 

ワーケーション×チームビルディングプログラムに密着!

実際に、チームビルディングプログラムではどのようなことをするのか。ここからは、研修の様子を詳しくお伝えしていきます。

今回は、上田市の観光やPRに関わる方々の研修に密着。商工課から3名、観光シティプロモーション課から5名、信州上田観光協会から8名の計16名が研修に参加しました。

「メンバー間・部署間のコミュニケーションを活性化させたい」との目的で研修を受けることにしたそうです。

同じ課内の人とは日頃コミュニケーションをとっていても、別の部署だと話したことがない方もいるとのこと。参加メンバーは今後部署間でもさらに連携を強化して仕事をしていくにあたって、「もっとスムーズにコミュニケーションをとれるようになりたい」と考えていました。

そのニーズを受け、今回あそび心研究所が提案したのは、課題解決型のアクティビティ・チームディスカッション。

「コミュニケーション・伝達力」→「チームで協力して成果を出す」→「自身の仕事の価値再発見」と展開する研修の前後で、どのような変化があるか期待が高まります。

 

【アイスブレイク】HAPPY&NEW自己紹介

入室後、まずは1人1枚ずつトランプを引き、ハート・スペード・ダイヤ・クローバーのマークごとに分かれてチームを作ります。そして自身のニックネームを書いた名札を胸に貼り、それぞれのチームごとに1人1分程度、最近あった「HAPPY&NEW」(嬉しいこと、新しいこと)について語りました。

嬉しかったことを話すとき、皆さんが自然と笑顔になるので、少し硬かった雰囲気が和やかになりました。プログラムに入る前に、皆さんの間にある「壁」が取り払われたように見えます。

 

【プログラム1】伝わるように伝える~タングラム

最初のプログラムは、「伝わるように伝える」ことを考察するアクティビティ「タングラム」。正方形や長方形、大小の三角形の7枚のパズルを、指示された形通りになるよう、組み合わせるものです。

ペアを作り、「正解の図の情報を伝える人」と「聞いた情報を基にパズルを組む人」に分かれます。互いの認識を擦り合わせるため、ペアごとに形の呼び方や配置するパズルの位置・向きの伝え方などを共有し、できる限り早く正解へ辿りつけるよう作戦会議をしました。

そして「情報を伝える人」が正解の図を見て、背中合わせになり「パズルを組む人」へ言葉で伝えます。

このとき、パズルを組む人はパズルの配置図を見てはならず、情報を伝える人は今どのような形になっているか見ないで言葉だけで伝えなければなりません。

正解の図は「煙突付きの家」や「クリスマスツリー」などさまざま。形ができたら、講師がどの形のパズルがどこに置かれているか、向きは合っているかなどをチェックし、100%合致していれば合格です。

言葉の情報だけを頼りにパズルを組むのはとても難しいため、皆さんが苦戦。しかし、早いチームは1分台で正解に辿りついていました!

プログラム終了後は、個々が「伝わるように伝える」ために必要な要素は何かを考えました。
チームメンバーに自分の考えたことをシェアしてから、チームごと3つの要素に絞ります。各チームからは「共通認識を持つこと」「全体像(ゴール)を共有してから具体的に伝えること」「相手の立場になって伝えること」「しっかり伝わっているかその都度確認すること」といった意見が挙がりました。

あそび心研究所からのフィードバックでは、「同じ経験をしていても、感じ方は人それぞれ違う。それを前提として、共有し、認め合うことで普段のコミュニケーションに活かせる」というお話がありました。

日々の仕事をスムーズに進めるには、言葉によるコミュニケーションが必須。このプログラムにより、自分の伝えたい情報を、相手に100%正確に伝えるにはどうすればよいのか、相手が理解できるように伝えるにはどのような工夫が必要なのかが学べたようです。

 

【プログラム2】チームで協力して成果を出す~タイムアタックドミノ、お絵描きドミノ

次は、「チームで協力して成果を出す」ことを考察するドミノを使ったアクティビティ。「タイムアタックドミノ」で、チームごとにドミノを並べ、ドミノが倒れる時間の長さを競います。どのように並べれば長く持つか、チームメンバーが意見を出し合いながら並べていきます。

3分間または5分間という制限時間の中、いずれのチームも途中でドミノが倒れてしまうトラブルが発生しましたが、結果的に立て直しの早かったチームが勝ちました。トラブルに陥ったとしても、チームですぐ立て直す切り替えの速さが勝負のカギとなるようです。

次は、課題をドミノで表現する「お絵かきドミノ」で、今回の課題は「上田」。チームごとにドミノでどのように上田を表現するか、意見を出し合いながら形をつくっていきました。

上田駅から塩田平までのレイラインを表現したチームや、ドミノが倒れた形で花火を表現したチーム、真田軍と徳川軍の合戦をアクション込みで表現したチームなど、個性豊かな作品が並び、発表の瞬間はとても盛り上がりました。

振り返りでは、「チームで協力して成果を出すには」について意見交換。「はじめに目標設定をすること」「それぞれの強みを活かした役割分担をすること」「意見を出しやすい雰囲気づくりをすること」などが挙げられます。

このプログラムのまとめとして、あそび心研究所よりタックマンモデルを示し「チームの成長には、4つのステップがある。チームとして何を目指すのか、今どのフェーズにいるのかを判断して、チームを動かしていく必要がある」とのお話がありました。
▶タックマンモデルについてはこちら

チームメンバーがどのように動けば成果に辿りつけるのか、どう表現すればメンバーの思い描く「答え」に近づけるのか。このプログラムにより、自分だけではなく、チーム全体で動くことの難しさや大切さを学べたようです。

 

【プログラム3】自身の仕事の価値再発見~上田市の魅力

最後のプログラムは、「自身の仕事の価値を再発見」することを目的に「上田市の魅力」についてディスカッション。
「上田市のおすすめスポット」と「隠れた名所」について自分の考えをまとめ、ペアで紹介、チームでまとめ発表し合いました。

今回の参加者は上田市外から来たお客様をご案内する機会もあるため、いわゆる観光スポットから、観光マップに載っていない穴場、参加者の思い入れのあるお店や場所の紹介もあり盛り上がりました。

最終的なチーム発表では、メジャーなものとして上田城や別所温泉、サウナ、地酒、映画のまちなどよく知られた名所・名物が並びます。

一方、隠れた魅力は鴻巣やトレイルラン、サイクリング、美ヶ原高原の星空、札所巡り、川でのアクティビティなど、地元民だからこそ知る見どころが満載でした。

最後の振り返りとして、あそび心研究所より「当たり前のようにやっている仕事を改めて見直すことでその価値に気づくことができる」そのためにも「立場に関係なく意見を出せる、関われる雰囲気作りが大事。メンバーの強みを活かしながらチームを機能させ、成果につなげていきましょう」とのお話がありました。

これで今回のプログラムはすべて終了。

1つ目はゴールが明確なもののワークで、「コミュニケーション能力・伝達力の向上」をねらったもの。

2つ目は「チーム力の強化」「チームで成果を出す」こと、最後のディスカッションは「自身の仕事の価値」にあらためて気づきを与えることがねらいでした。

このように一つひとつのプログラムにねらいがあり、実際にねらい通りの効果が参加者の皆さんに表れていると感じました。研修前よりもそれぞれの表情が明るくなり、コミュニケーションもスムーズにとれるようになっているのが伝わりました。

 

チームビルディングプログラムに参加した感想

後日、今回の研修に参加した皆さんにアンケートを取ったところ、以下のような感想が聞かれました。

●     自分が得意なこと、不得意なことが改めて知れるきっかけとなりました。

●     言葉で伝えることの難しさを知りました。常に相手に伝えたいことが正確に伝わっていないかもしれないということを念頭において、会話を進めていきたいと思います。

●     思っている以上に伝わっていないことを実感し、ゴールから話すことが大事だと学べました。

●     チームの成長で、必ず混乱期があることを知ってほっとしました。

●     一人では考えつかないことも、チームで知恵を出し合えば良いアイデアがうまれることを実感しました。

また、今後の業務にも研修での学びを生かせそうか尋ねたところ、9割以上が「生かせそう」と回答。

 

また、今後もこのような研修がある場合は受けてみたいか尋ねたところ、全員が「受けてみたい」と答えました。

このように、受講者の皆さんが研修後の職場でも学んだことを生かしていきたい、機会があればまた研修を受けたいという感想をもっているのは素晴らしいですね。

 

ワーケーションプログラムの例

今回密着したプログラムは3時間の体験版でしたが、あそび心研究所ではさまざまなワーケーションや企業研修などに活用できるチームビルディングプログラムを用意しています。以下は一例です。

ほかにも「会社の理念やビジョンを浸透させたい」「メンバー間のコミュニケーションを促したい」といったニーズを伝えれば、目的に応じてオリジナルのプログラムを組んでくださいます。

 

あそび心研究所からのメッセージ


あそび心研究所の代表・菅野知良(ジェームス)さんより、読者の皆さんへメッセージをいただきました。

どんな組織も人と人がつながり、チームとなって活動し成果を出していきます。これは、企業だけでなく、地域のコミュニティも家庭も同じ。そして、人には個性があり、得意なことも苦手なこともあります。もちろん、様々なチャレンジや経験を通して苦手だったことを克服していくことは大事だし望ましいこと。でも、ひとり一人が、自分の強みを最大限に発揮しあうことで生まれる相乗効果は、より高い成果につながります。

体験型のアクティビティを中心に展開する弊社のチームビルディングプログラムで自身の強みに気が付き、互いに協力し合う価値を体感し、明日からの仕事に可能性とプライドをもって望んでいただけるようになったら嬉しいです。

私たちも2020年に東京から上田市に拠点を移しました。東京から新幹線でわずか90分。
自然たくさんのフィールドと、美味しい食事、温泉・スキー・ゴルフなどのレクリエーション、そして受け入れる人の温かさ、ワーケーションの地としての上田市とっても魅力的です。皆様のお越しをお待ちしております。

あそび心研究所では、場所を問わず研修を実施しています。ワーケーションに限らず、通常の企業研修を会社でなく上田市で開催するというのも選択肢の一つ。

「チームのこんな課題を解決したい!こんな研修が受けたい!」といった希望がある方は、ぜひ相談してみてください。

 

ワーケーションの拠点なら、+519worklodgeがおすすめ

今回、研修の会場として使用したのは、+519worklodge。開放的なコワーキングスペースと大・小会議室、個室を備えているため、ワーケーションの拠点にぴったりの施設です。

ワーケーションの場合は1泊2日〜の日程で、プログラムと仕事が両立できるよう設計可能。この施設を使えば仕事と研修が1カ所で済み、それぞれシームレスに取り組めます。

昼食は持参すればミニキッチンで温めることもできますし、近隣の飲食店へ出かけるのもよいでしょう。

夜は別所温泉方面へ温泉に浸かりにいってもよし、上田駅方面へご当地グルメと地酒を楽しみに行ってもよし。

さらに希望者は、1棟貸し切りでの宿泊もできます(1日1組限定、要予約)。夜は仕事仲間とフランクに関わりながら、さらに交流を深めてみてはいかがでしょうか。

+519worklodgeを拠点として、上田でのひとときをお楽しみください。

 

ワーケーションでチームビルディングをする際はぜひ上田市へ

今回は、上田市の観光やPRに関わる皆さんのワーケーションに密着。

「コミュニケーション伝達力について考える」というテーマの下、意見交換をしながらプログラムに取り組み、最後は「コミュニケーション活性化」の成果へとつなげることができていました。

研修後、皆さんが明るい表情で話す様子からも、目的が達成できていると感じました。

このようにチームビルディングを目的としたワーケーションや研修を通して、「強いチーム」をつくりたい方は実施を検討してみてはいかがでしょうか?

研修の際は、首都圏や近隣の市町村からもアクセス良好な上田市へぜひお越しください。さらに強いチームとなって、職場で力を発揮しましょう!

INFORMATION

 
一般社団法人 あそび心研究所
住所
長野県上田市小牧57-6
TEL
0268-75-2680090-4221-6440
定休日
日曜、祝日、年末年始
関連サイト
http://www.asoken.jp/
備考
【事業内容】
チームビルディング・組織活性事業、教育キャンプ・教育研修事業、野外活動・体験学習・イベント事業・人材育成事業

「上田市企業向けワーケーション実践支援補助金」(上田市商工課)対象
 
+519worklodge
住所
長野県上田市下之郷812‐10(上田リサーチパーク内)
TEL
080-9988-0519
営業時間
月曜~土曜 9:00~18:00
料金
500円/3時間(税込)、1,000円/日(税込)

※個室は+100円/1時間で利用可能
関連サイト
https://519worklodge.com/
備考
「上田市企業向けワーケーション実践支援補助金」(上田市商工課)対象施設

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