一般社団法人 信州上田観光協会 うえだトリップなび

モデル
コース

日帰りコース 塩田平レイライン!日本遺産の文化財巡り

Model Course

塩田平地域を中心に、日本遺産『レイラインがつなぐ「太陽と大地の聖地」~龍と生きるまち 信州上田・塩田平~』の構成文化財をめぐるコースです。
※広域のため、車で巡るか、または下之郷駅〜別所温泉駅までシェアサイクルやバス(冬季休)を利用するのもおすすめです。
【上田市の日本遺産について】https://www.city.ueda.nagano.jp/site/nihonisan/

START

上田駅

電車
約20分

上田電鉄別所線

日本遺産構成文化財①「別所線の鉄道施設」

蚕都上田を支えた鉄道網のうち、唯一現役の別所線。上田駅から別所温泉駅に至るこの路線は、大正10年(1921)に開通しました。
電車が上田駅を発つと間もなく真っ赤な鉄橋を通って千曲川を渡ります。この千曲川橋梁は、大正13年(1924)の建設で、橋長は224m。橋桁はプラットトラス5連からなり、一番端の斜材(コリションストラット)を持っているのが特徴。
また、途中の中塩田駅や別所温泉駅など、駅舎に近代の趣きを残す建物が多いことも特徴です。
別所線の上田駅から別所温泉駅まで11.6kmの軌道は、下之郷駅から大きく西に曲がり、終点の別所温泉駅までの軌道は、まるでレイラインに沿って夫神岳に向かっているように見えます。

下之郷駅

徒歩
約1分

長福寺夢殿

日本遺産構成文化財②「長福寺銅造菩薩立像」(国重文)

長福寺「信州夢殿」の本尊として安置されている、古仏特有の微笑みアルカイックスマイルを特徴とする小金銅仏です。盗まれては戻りを繰り返し、「お戻り観音」ともいわれています。
※「菩薩立像」拝観の際は予約が必要となります。詳細は公式ホームページをご確認ください。

角のお堂は「信州夢殿」と称され、昭和17年(1942)に寄進されたもので、奈良法隆寺の夢殿を模して、二分の一の縮尺で建てられた美しい御堂です。

徒歩
約1分

生島足島神社

日本遺産構成文化財③「生島足島神社本殿内殿」(県宝)
日本遺産構成文化財④「生島足島神社摂社諏訪社本殿」(市指定文化財)
日本遺産構成文化財⑤「生島足島神社文書」(国重文)

太陽が夏至には東の鳥居の真ん中から昇り、冬至には西の鳥居の真ん中に輝くよう、太陽光線上に配置されており、「太陽」と「大地」を結ぶ神社といわれています。
境内には夫婦欅と呼ばれる大木があり、良縁子宝等が祈願されています。

諏訪社は、北向きの御本社に対し南向きに鎮座する、諏訪大神が祀られる摂社です。諏訪大神は風雨・農耕の神ともいわれ、龍や蛇が化身、神使とされています。

また神社には武田信玄が配下の武将に、謀叛しないことを誓わせた起請文や、越後の上杉謙信との戦いにあたって勝利を祈願した願文などの古文書群が残されています。一箇所にこれ程多数の文書が所蔵されてきたことは、極めて稀だといわれています。

徒歩
約25分

西光寺

日本遺産構成文化財⑥「西光寺阿弥陀堂」(県宝)

鎌倉時代に塩田北条氏が開基となり、足利から実勝和尚を招いて開山とした真言宗の寺院です。境内には、南面する大規模な本堂があり、左前方に阿弥陀堂が東に面して建っています。

阿弥陀堂は室町後期の寄棟造の建物で、飾らない檜皮葺(ひわだぶき)のシルエットが美しい御堂です。
弘法大師空海が大日如来像・阿弥陀如来像を彫刻し、小堂を建てたのが始まりといわれています。

徒歩
約45分

前山寺

日本遺産構成文化財⑦「前山寺三重塔」(国重文)

塩田城の祈願寺と伝えられ、本尊は大日如来です。境内には、「未完成の完成塔」といわれる国の重要文化財・三重塔があります。また、藤をはじめ数々の花の名所としても知られています。

三重塔は室町時代初期の造立とされ、初層と二層に掲げられた大日如来の額で金剛界五仏を表しています。二層・三層目の勾欄が未完成であるにも関わらず、何の不調和感もなく、「未完成の完成塔」と絶賛されています。

徒歩
約25分

前山塩野神社

日本遺産構成文化財⑧「前山塩野神社拝殿及び本殿」(市建造物)

独鈷山の北の山麓に鎮座し、かつては山上の鷲岩という巨岩に祀られていたという、「延喜式」等に載る古社です。神が降る岩「磐座」と境内を流れる塩野川は、異空間に迷い込んだような錯覚を覚えます。

棟札から、拝殿は寛保3年(1743)のものとみられ、二階建ての「楼門造り」という珍しい建物です。また、本殿は寛延3年(1750)の建築と考えられ、「一間社流れ造り」の様式で、見事な龍の彫刻が目を引きます。

徒歩
約2分

中禅寺

日本遺産構成文化財⑨「中禅寺薬師堂」(国重文)
日本遺産構成文化財⑩「中禅寺木造薬師如来坐像」(国重文)
日本遺産構成文化財11「中禅寺木造金剛力士像」(県宝)

独鈷山のふもとにある中部日本最古の木造建築物。本尊の薬師如来坐像、神将像とともに国の重要文化財に指定されています。

約800年前の建物と推定される中部日本最古の木造建築で、塩田平に仏教文化が根付いた時期を示しています。
宝形造の素朴な茅葺屋根と青空とのコントラストが美しく、薬師如来像を祀る「薬師堂」は、「方三間の阿弥陀堂」形式の不思議な建物。

薬師堂の本尊である薬師如来坐像は、平安時代後期に鎌倉様式を取り入れた、いわゆる「藤末鎌初」の仏像です。像高は97.8センチで、その台座には流鏑馬を描いた墨書戯画が見られます。塩田平に鎌倉から流入した仏教文化の影響を示す作品です。

薬師堂仁王門に安置された、平安時代末の信州最古の金剛力士像は、寄木造で像高207センチメートルのやや小振りの像。制作時期は薬師堂本尊とほぼ同じとみられます。

徒歩
約20分

舌喰池

日本遺産構成文化財12「千駄焚・百八手(せんだだき・ひゃくはって)」

塩田の里交流館とっこ館の近くに位置する「ため池」。塩田平のため池群は、農林水産省の「ため池百選」に選定されています。

舌喰池には悲しい伝説があります。
昔、この池が造られる頃、土手から水が漏れて水をためることができませんでした。その時、生きた人を土の中に埋めて祈ると土手が固まるという話が、どこからともなく伝わり、領主からの命令で、困りきった村役人は「人柱」を立てることにしました。くじ引きの結果、村に住む若い娘さんに決まりましたが、その娘さんは、あまりの悲しさに、人柱に立つ前の晩、舌を食いちぎり池に身を投げて亡くなってしまいました。
この悲しい出来事があってから、池は立派に出来上がり、「舌喰池(したくいいけ)」と呼ばれるようになりました。

「千駄焚・百八手」は、日照りの年に、山頂やため池の土手で、松明を点したり、藁の束などに火をつけ、「雨降らせタンマイナ」と唱える雨乞いの習俗です。祈りの方法は集落やため池ごとに、若干の違いがあります。

徒歩
約25分

GOAL

別所温泉駅