一般社団法人 信州上田観光協会 うえだトリップなび

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ローカルバスに乗って♪日本遺産の地をめぐる

上田市の信濃国分寺、生島足島神社、別所温泉は一本の“レイライン”(夏至の日の出の際、太陽が地上につくる光の線)で結ばれており、夏至と冬至には生島足島神社の鳥居の真ん中を太陽の光が通り抜けます。

このレイライン上にある「塩田平」という地域は、古来より聖地として多くの寺社仏閣が建てられました。
晴天率の高い穏やかな気候や温泉など、恵まれた土地柄で、とくに鎌倉時代から室町時代にかけては多くの寺院が建てられており、“信州の鎌倉”とも呼ばれています。

こうした歴史などを踏まえ、令和2年6月、塩田平は“レイラインがつなぐ「太陽と大地の聖地」~龍と生きるまち 信州上田・塩田平~”として日本遺産に登録。
そして翌年令和3年の5月に始まったのが、レイラインに沿うように日本遺産を堪能でき、下之郷駅から別所温泉駅を結ぶシャトルバス・信州上田レイライン線の運行です。今年は11月30日まで、毎日予約なしで乗ることができます。

注目は、可愛らしい日本遺産ラッピング。登録された寺社仏閣を中心に、上田城や上田電鉄の赤い橋も合わせてデザインされています。

通常運賃は1回200円ですが、塩田平を旅する場合は、大人1日500円で乗り放題のフリー乗車券がおすすめ。車内で発券してくれるので、乗車の際に声をかけてみてください。

それでは早速、上田電鉄別所線と信州上田レイライン線を乗り継ぎ、塩田平を巡る旅に出かけましょう!

▶︎▷11:10上田駅発(別所線)

出発は上田駅。上田電鉄別所線に乗車します。

 

▶︎▷11:25 下之郷駅着(別所線)

下之郷駅で下車し、最初のスポットは生島足島神社。夏至には東の鳥居、冬至には西の鳥居の真ん中を太陽が通る、レイラインの要です。

歩いて参拝に向かいます。まわりを池に囲まれた本殿に祀られるのは、万物に生命力を与える“生島大神”と、万物を満たす“足島大神”の二神。健康や延命長寿などにご利益があるといわれています。
バスの出発は12:31なので、境内敷地内にある「そば茶屋 生島の杜」で腹ごしらえも。

 

▶︎▷12:31 生島足島神社発(バス)~12:41無言館着

東の鳥居から道を渡り、バスに乗り込みます。穏やかな田園風景を抜け、次の停留所は山王山公園駐車場のすぐ脇にある“無言館”。公園の遊歩道を通って美術館へ向かいます。

木立の中にひっそりと佇む無言館。十字の形をした建物に、第二次世界大戦で夢半ばで亡くなった画学生たちが残した絵画や作品、手紙や絵の具などが展示されています。

名前の通り、言葉を語らない作品たち。見ているこちらも言葉を飲み込んで見入ってしまいます。別館“傷ついた画布のドーム”の入館券もセットなので、こちらも合わせてぜひ。

 

無言館から歩くこと約5分。3つ目のスポットは上田紬の織元、藤本塩田店。国の伝統工芸である上田紬は、しっとりとした光沢と独自の風合いが魅力的な紬です。

藤本塩田店では、機織り体験と喫茶が利用できるほか、上田紬を使ったオリジナル商品が人気です。「商品は地元の方と一緒にアイデアを出し合って企画することもあります。ストールやバッグなど高級感ある商品はもちろん、手に取りやすく、日常使いできる小物も意識して取り揃えています」と、店主の岩下さん。

喫茶コーナーの大きな窓から見える塩田平の景色は穏やかで、コーヒーの香りと鮮やかな紬とともに、タテ・ヨコに織りなす優しい時間が堪能できます。

 

さて続いては、藤本から歩いて5分ほどの前山寺へ。弘仁年中(812)、弘法大師空海が護摩修行の霊場として開いたといわれるお寺で、武将の信仰も厚かったそう。

ケヤキ並木の参道を登り、門を潜った正面に待っているのは迫力ある三重塔。国の重要文化財で室町時代の建築と推定されています。二層目と三層目に縁と勾欄がないにもかかわらず、何の不調和もないことから「未完成の完成塔」ともいわれています。
また、前山寺は“花の寺”とも呼ばれ、春の桜から秋の紅葉まで、彩溢れる境内も魅力です。

お参りを済ませたら、ここで食べておきたいのが4月から11月末まで提供されている“くるみおはぎ”。厳かで落ち着く和室で、きれいな景色を眺めながら食べる、もちっとした食感と風味豊かな鬼グルミは絶品! 予約が必要で営業していない日もあるため、事前に問い合わせをお忘れなく。

 

▶︎▷14:42 前山寺発(バス)~14:57別所温泉駅着

前山寺発の14:42のバスに乗って、別所温泉まで足をのばし、温泉に浸かって歩いた疲れを癒やしましょう。そのままゆっくり宿泊も良いですし、別所線で上田駅へ戻ることも可能です。

ちなみに別所温泉にも、レイラインに関係するお寺(※1)や雨乞い信仰(※2)など、いくつかのスポットや行事が残っています。カフェや足湯、外湯を巡りながら、たっぷりと日本遺産の魅力に浸かってみてください。

※1 安楽寺、常楽寺、北向観音堂など
※2 別所温泉の岳の幟行事(毎年7月15日に近い日曜日)

★塩田平でさらにもう少し旅を楽しみたい方は、前山寺から塩田北条氏の菩提寺である龍光院、国の重要文化財の薬師如来座像・神将像が納められた中禅寺まで足を伸ばすのもおすすめ。前山寺から中禅寺までは歩くと30分ほど(初夏にはあじさい小道も見どころ)。中禅寺から別所温泉行のバスは最終16:43発があります。

▶︎▷レイライン線時刻表はこちら

INFORMATION

 
生島足島神社
住所
長野県上田市下之郷中池西701
TEL
0268-38-2755
料金
参拝無料
関連サイト
https://www.ikushimatarushima.com/
 
戦没画学生慰霊美術館 無言館
住所
長野県上田市古安曽字山王山3462
TEL
0268-37-1650
営業時間
9:00~17:00(16:30最終入館)
料金
一般 1,000円
高・大学生・障がい者 800円
小・中学生 100円
定休日
火曜日 ※メンテナンス休館あり。詳細はHPでお知らせいたします。
関連サイト
https://mugonkan.jp/
 
藤本塩田店
住所
長野県上田市古安曽3499-1
TEL
0268-38-7660
営業時間
10:00~16:00
料金
機織り体験3,000円(約90分・要予約)
定休日
木曜・日曜 ※12月~3月は不定休あり
 
前山寺
住所
長野県上田市前山300
TEL
0268-38-2855
営業時間
9:00~16:00
料金
大人200円(20名様以上150円)
高校生 100円・小中学生 50円
関連サイト
https://www.zensanji.info/
備考
※くるみおはぎは10~15時、木・金曜休(4~11月)