近年、ウェルネスアクティビティとしても注目されているサウナ。上田市には、ワークスペースを併設したサウナ施設「hyva sauna（ヒュバサウナ）」があります。

オーナーの宮尾さんは、県外の方のみならず、近隣の市町村の方にも、サウナとワーケーションを組み合わせた“サウナケーション”を利用してもらいたいと熱く語ります。

今回は、長野県内で初めてサウナ部を作られたASPINA シナノケンシ株式会社（以下、ASPINA）様のサウナケーションに密着。本記事を参考に、上田市でトトノイませんか？

マイクロワーケーション×サウナでオフサイトミーティングを

都心部の企業では、オフサイトミーティングをしたいときに、豊かな自然環境を求めて長距離を移動することもあるのではないでしょうか。

そこで今回ご提案するのは、近距離の移動で済む「マイクロワーケーション」。
県外のみならず、長野県（上田市近辺）の企業であれば、わざわざ時間やコストをかけて遠くまで移動しなくても、十分なオフサイトミーティング環境を得られます。
また、今までワーケーションやテレワークに対して、課題感を持っていた企業でも気軽に取り組めるというメリットがあります。

今回はその中でも、ウェルネスアクティビティとして認知されているサウナと絡めた“サウナケーション”を例としてご紹介。
上田市内にあるASPINAのサウナ部の取り組みを通して、コミュニケーションツールとしてのサウナの価値を改めて裏付けしていきます。

ASPINA シナノケンシ株式会社のサウナ部に密着！

今回取材するのは、社内にサウナ部を設立したASPINA。人事担当の保坂さん、先輩社員の芝田さん、新入社員の髙森さんの3名がサウナケーションに参加しました。

サウナ部設立の経緯と目的

なぜASPINAにはサウナ部があるのでしょうか。まずは発足の経緯を聞きました。

保坂さん「私は東京から長野へIターンしたため知り合いが少なく、『社内にもっとつながりがほしい』と思ったのがきっかけです。もともとサウナ好きなこともあり、人事部の先輩でサウナーの方とも同じ考えに至り協力をいただきながら、サウナ部を立ち上げました。

サウナ部は、年齢や性別、勤続年数、部署に関わらず、“タテ×ヨコ×ナナメ”のコミュニケーションをとり、組織を活性化することを目的としています。現在の部員は12ですが、これからどんどん増やしていきたいです。活動は月に1度ほど、外部のサウナ施設に足を運び、フラットな交流を行っています 」

ASPINAサウナ部のように、企業の「クラブ活動」や「部活制度」などを利用することで、活動費の補助を受けたり、メンバー募集をしやすくなったりするかもしれません。また、ウェルビーイング（幸福・健康）が重要視される現代、企業の福利厚生としてサウナの利活用を促す方法もよさそうですね。

ビフォーサウナ「研修の実施」

今回の活動では、ビフォーサウナ→サウナ→アフターサウナでのメンバー間の関係性の変化や効果を検証していきます。
まず、ビフォーサウナでは、ワークスペースで「心理的安全性のつくり方」について研修を実施しました。

保坂さん「こうして見ると、うちの会社では既に心理的安全性が確立されているよね」
芝田さん「僕もそう思います！」
髙森さん「ほかの社員にも話しかけやすい環境が整っていると思います」

 研修では、普段の自分の姿や社内の様子を振り返りながら、心理的安全性を確保するためにはどのような行動をすれば良いのかなど、それぞれの意見を交わしていました。

サウナ「コミュニケーションの活性化」

研修が終わったら、待望のサウナへ。サウナの中では、先ほどの研修のことや仕事のこと、プライベートのことなどざっくばらんに話している様子がありました。

保坂さん「サウナの中では、立場や上下の関係なく、フラットに話せるのが良いよね！」

髙森さん「サウナでは基本的にずっと話していますね。でも、中にはただ黙って座っていたり、寝たりする人もいて、それぞれが好きなスタイルで楽しんでいます」

芝田さん「会社にサウナ部があること自体が自分にとっては新鮮。僕の場合、サウナでは自分のペースでトトノイたいのですが、サウナ部では、良い意味で先輩に気を遣わずに済みます（笑）」

時間が経つごとにそれぞれの間にある“壁”が取り払われて、リラックスしているのが伝わってきました。好きなペース・スタイルでトトノえるのが良いですね。

アフターサウナ「一日の振り返り」

サウナの後はサウナドリンクとサ飯（食事）をとりながら一日の振り返り。トトノった皆さんの表情を見ると、ビフォーサウナより明るい雰囲気になっています。

hyva sauna（ヒュバサウナ）では、アフターサウナにサ飯などを楽しみながらコミュニケーションがとれるのも魅力的なポイント。オーナー宮尾さんオリジナルブレンドのクラフトドリンクが特に人気だそうです。

最後に、サウナケーションの感想を聞いてみました。

保坂さん「私は人事部にいるのですが、部門の壁が取り払われたことで、例えば他部署の人にも依頼がしやすくなるなど、社内でのコミュニケーションが増えたことがメリットと感じています。
上司にも『サウナ行きません？』と言うのが挨拶代わりになって、部門を超えてさまざまなメンバーに話しかけやすくなりました」

芝田さん「数百人と社員がいる中で、部署や建物が違うと日々関わる人は身近な10人程度。でもサウナ部に入ったおかげで、日々の業務では関わらない人とも知り合えて、コミュニケーションをとる機会が増えましたね」

髙森さん「サウナがあるから休日も充実しています。一度リセットしてまた明日から頑張ろうと思えます。今は『この会社に入ってよかった』と感じています」

今回、サウナ部の活動に密着し、ビフォーサウナとアフターサウナでは関係性がよりフラットになっているのが伝わってきました。また、研修で働かせた脳をサウナでリラックスさせ、その後また明日への活力が湧いてくるという好循環も生まれるようです。

「この会社に入ってよかった」というコメントもあったことから、社員のエンゲージメント向上にも期待できますね。

サウナケーションのメリット

サウナケーションには、例として以下のようなメリットがあります。

• サウナケーションのメリット

   

  • ・社員間のコミュニケーションが活性化する
  • ・企業の福利厚生やウェルビーイングの取り組みとして活用できる
  • ・新たなアイデアやイノベーション創出が期待できる
  • ・企業研修に活用できる
  • ・従業員のエンゲージメントが上がり、離職を防ぐ効果が期待できる
  • ・多様な職場環境があることで企業イメージの向上が期待できる（リクルートにもつながる）
  • ・企業同士の社交の場にも使える

社内だけでなく、社外のさまざまな人とのコミュニケーションツールにもなり得るサウナ。
マイクロワーケーションの手段の1つとして、近隣企業の方もサウナケーションを取り組んでみてはいかがでしょうか。

hyva saunaオーナー・宮尾さんからのコメント

今回利用したhyva sauna（ヒュバサウナ）のオーナー・宮尾さんからもコメントをいただきました。

宮尾さん「施設の手前にあるラウンジは、コワーキングスペースとしてご利用いただけます。Wi-Fi完備で、モニターなども揃えております。
事前予約が必要ではありますが、ぜひ、サウナ前後の研修やミーティングの際にお使いください。

企業の方は、サウナ中に社内でのコミュニケーションを図るのはもちろん、その場に居合わせた方と異業種交流をしている様子も見られます。そこから、新たなビジネスの創出も期待できるようです。

サウナに入ると交感神経より副交感神経が活発化し、β波（活動状態のときに出る脳波）が発生して、よりクリエイティブな発想ができると言われています。

当サウナの自慢は、一組一組にあわせたホスピタリティ。丁寧にレクチャーするので、初心者の方でも安心してお越しいただきたいです。

人数・その日の気候と気温、個人の香りの好みなど細かな条件から最適なサウナを提供いたします。ぜひ、上田へサウナケーションをしに来てください！」

サウナケーションで補助金の利用ができます！

「実際にサウナケーションをしたい」という方、補助金があるといいなという方は、以下の流れを参考に申し込みを検討してみてください。

（1）3人以上の仲間を募る　※個人事業主もOK
（2）コンシェルジュに相談する
（3）利用申込書を記入する（ダウンロード可）
（4）割引料金で利用できる

hyva saunaはワーケーション補助金対象施設。通常価格より3割引で利用できます。まずは気軽に、コンシェルジュに相談してみましょう。
＞上田市企業向けワーケーション実践支援補助金について（上田市商工課）

サウナケーションで組織と地域のつながりを活性化

今回は、ASPINAのサウナ部に密着し、サウナケーションの魅力をお伝えしました。労働人口減少時代の昨今、人材確保が課題となっている企業もあるのではないでしょうか。
とくに若者やクリエイティブな人材ほど、企業を選ぶ基準が多様化しています。新たな人材との出会い、在籍中の社員のエンゲージメントを強化するためには、他社にはない魅力や働き続けたくなる環境を持つことがポイントになるでしょう。

サウナケーションを含むマイクロワーケーションを実践することは、企業の人材育成・研修の多様性を認め、「仲間同士で互いに高め合える環境を持つ企業」という強みになります。ぜひ、サウナケーションによる人材育成や組織力強化に取り組んでみませんか？